コモンディジーズ

コモンディジーズとは、日常的に高頻度で遭遇する疾患、有病率の高い疾患のことをいいます。
診療所の役割は、そのような症状を的確に早く診断・治療することです。具体的には、かぜ症状、腹痛、発熱、下痢、アレルギー症状などです。
当院では、循環器・消化器・内分泌・アレルギーなどの内科疾患に対して幅広く対応しておりますが、少し高いレベルで検討される、しかし有病率の高い疾患のいくつかにも対応しております。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

有病率が高い割には見過ごされやすい疾患です。電車や車の運転事故を引き起こした報告で有名になりました。また、動脈硬化の危険因子でもある点が重要です。簡易睡眠ポリグラフィーで診断します。夜間のいびき・無呼吸の指摘、日中の眠気・集中力の低下がある方、運転することを仕事とされている方は検査ください。

経鼻的上部消化管内視鏡検査

通称胃カメラは、食道・胃・十二指腸の病気の診断目的でなされます。鼻から入れる胃カメラ検査では、嘔吐感(おえっとなること)が少なく、検査後から日常生活に戻るまでがスムーズです。95%の方が次回も「鼻から」を希望されます。

禁煙治療

たばこは働き盛りの成人男性の死因の一番の原因ともいわれます。喫煙習慣はニコチン依存症であり、2006年から保険による治療が可能になっています。実際の治療期間は約12週間で、その間に5回受診していただきます。自力での成功率は約10%、禁煙外来に来ていただいて飲み薬での成功率は約80%です。

COPD(慢性閉塞性呼吸疾患、肺気腫)

40歳以上の10%弱がCOPDといわれます。階段を昇ったときの息切れ、喫煙歴、しつこい咳・痰などがあるときは、スパイロメーターで1秒率を測定します。吸入薬を中心とした治療を行います。

アレルギー検査

卵・小麦・ピーナッツなどの食べ物、スギ・ヒノキ・イネなどの花粉、ダニ・ハウスダストなどの環境因子などがアレルギーの原因(アレルゲン)となり、鼻炎やくしゃみ、結膜炎、皮膚炎などのアレルギー症状をもたらします。アレルゲンに対してのIgEというタンパクを検査することにより、何に対してのアレルギーをもっているかを血液検査で調べます(特異的IgE)。

PT-INR検査

抗凝固薬のワーファリン服用中のモニタリングに必須の検査です。指先採血で直ちに結果を確認することができます。抗凝固薬においては、NOACとよばれる薬剤がその代りを担うようになってきていますが、ワーファリンの必要性が完全になくなることはないと思われます。

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